液晶タブレット WACOM Cintiq Pro 16 を導入してお絵描きしてみた【レビュー】

 こんにちは、みやま(@AtelierMiyama)です。WACOMの液晶タブレット「Cintiq Pro 16」を入手、導入して絵を描いてみました。

Cintiq Pro 16 概要

 Cintiq Pro 16はWACOM社から発売されている液晶ペンタブレットです。
液晶ペンタブレットは画面に直接絵を描くことが出来るペンタブレットの一種で、イラストレーターなどの絵を描いている人や漫画家にとても人気のあるデバイスです。

特徴

  • タッチジェスチャーでキャンバスの回転操作や拡大縮小が可能
  • ペンの充電が不要
  • 老舗メーカーの為、描き心地が抜群に良い
  • 視差(ペン先の位置と実際に引かれる線の差)がほとんど無い
  • 解像度4Kの表示が可能

 

以下、実際に使用してみての感想です

タブレットとの違い

 今まで板タブレットである「Intuos」を使用してきましたので、まずは板タブと比較してみます。

線画が引きやすい

 液晶タブレットは線画工程で威力を発揮します。板タブは別の画面を見ながら手を動かすので、線を引くのに慣れが必要です。1本の線を引くのに「戻る」で2、3回はやり直ししていました。一方で液タブはペン先にそのまま線が引かれるので、1回で綺麗な線が引けます。線画作業が非常に捗ります。

絵を描くのが早くなった

 拡大縮小、回転などのキャンバス操作をあまりしなくても綺麗な線が引ける為、キャンバスを操作している時間の短縮になりました。
板タブだと、自分が線が引きやすいような拡大率、角度になるようキャンバスを調整して線を引き、それが終わったらまたキャンバスを調整することの繰り返しでした。しかし液タブでは、あまりキャンバスの拡大や回転をさせなくても綺麗に線が引けます。また、1回で綺麗な線が引ける為、「戻る」でやり直す時間も減りました。線画作業は体感で2倍速になったと思います。

各ポイントごとの感想

本体デザインについて

 本体は写真で見ての通り、フラットな形をしています。画面の形状は結構重要で、枠などの段差があるとペン先の高さがずれてしまい非常に描きにくくなります。Cintiq Proは画面がフラットなので描き心地の面で不満は無かったです。

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 サイズ面では16インチはちょうど良いサイズでした。13インチだとお絵描きをするのに少し狭く、24インチは机のスペースを殆ど奪ってしまいます。16インチはその中間のサイズで、お絵描きのしやすさと机のスペースを両立するサイズでした。

画面の画質について

 Cintiq Pro 16は4Kモニターを搭載しています。発売されている液タブの中では最高画質であり、サブモニタに使用しているフルHDと比較すると画質面では圧倒的に綺麗です。コントラストがしっかりしていてメリハリのある色合いでした。また、レイヤーの名前やペイントソフトのメニューなどのフォント文字が綺麗に表示されとても見やすい印象でした。
 画面はフリッカーフリー(ちらつき防止技術)が使われており、目も疲れにくい感じでGOOD。

視差について

 液晶タブレットはペン先の位置と実際に引かれる線の位置に差があり、これを「視差」と言います。

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出典:http://junk-book.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/wacom-cintiq-22.html

 

 視差があると、引きたいところに線が上手く引けず、特に細かいイラストを描くときは不便に感じるはずです。
私が液タブで一番気にしているのはこの視差でした。さて、Cintiq Pro 16の視差ですが… 

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 このように、驚くほど視差が無く、大変満足な結果でした。

描画の遅延について

 液晶タブレットは線を引いてから実際に画面に反映されるまでの「遅延」が発生することが問題視されていました。しかしCintiq Pro 16では描画の遅延は気になりませんでした。素早く線を描いていってもしっかりと追従してくれます。

マルチタッチについて

 Cintiq Proはマルチタッチといって、2本指で画面をなぞることでキャンバスの回転や拡大操作を行うことが出来ます。ピンチアウトでキャンバス拡大、スワイプでキャンバス移動といった具合です。スマホを使う感覚に近いかもしれません。アナログのような直感的なキャンバス操作が可能で、お絵描きのスピードアップにも繋がりました。

 

接続について

 Cintiq Pro 16はPCとの接続が難しいなどの意見が出ており心配していましたが、この問題は私のところでは起こりませんでした。付属してきた「Wacom Link Plus」で説明書の通り接続するだけで無事高画質の4K表示がされました。

 

一緒に買いたいオプション

スタンド

 Cintic Pro 16単体では、0°、30°の2パターンで調整可能です。それ以上の角度や細かい角度を付けて絵を描きたい場合、スタンドを購入しましょう。

フィルム

 Cintiq Proには強いガラスが使われているそうですが、それでも傷が付く場合があります。ガラス交換には数万円かかると聞いているので、液晶保護フィルムは貼っておいた方が安心です。

3年保証

 自然故障で3年まで対応してくれます。私の環境では特にトラブルは起こっていませんが、「液晶にムラが発生」した、などの報告もありますので入っておくと安心です。

 

 

類似機種と比較

 最後に、Cintiq Pro 16に近い機種「Cintiq 16」、「Cintiq Pro 13」と比較してみます。
それぞれの違いを表にすると、以下のようになりました。

   Cintiq Pro 16 Cintiq 16   Cintiq Pro 13
 液晶サイズ  16インチ  16インチ  13インチ
 視差  気にならない  やや気になる  気にならない
 タッチ機能  あり  なし  あり
 解像度  4K (3840×2160)   フルHD(1920×1080)  フルHD(1920×1080)
 価格  約160,000円  約65,000円  約80,000円

 Cintiq 16

 Cintiq 16をCintiq Pro 16と比較すると、

  • Cintiq 16は視差がやや目立つ
  • タッチ機能がない
  • 解像度がフルHD(1920×1080)

といった違いがありました。廉価な液晶タブレットで大きなサイズを検討している場合、こちらのCintiq 16が選択肢に入るかと思います。

 

 

Cintiq Pro 13

 Cintiq Pro 13をCintiq Pro 16と比較すると、

  • 画面サイズが小さい
  • 解像度がフルHD(1920×1080)

といった違いがありました。廉価かつコンパクトなサイズでのお絵描きを楽しみたい場合はこちらのCintiq Pro 13が良いのではないでしょうか。

 

 

まとめ

 Cintiq Pro 16を導入して特に印象に残ったのは、以下の3点でした。

  • 板タブの時より線画作業が非常に捗る
  • お絵描き(特に線画)の速度が格段に早くなった
  • 視差は気にならないほどだった

 以上、「Cintiq Pro 16 を導入して絵を描いてみた」でした。

 

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